魔女と呼ばれた少女

STAFF

監督・脚本/キム・グエン
 ベトナム人を父親に、カナダ人を母親にもつ。2002年に監督・脚本を手掛けた『Le Marais』でデビューし、ケベック映画賞で作品賞、監督賞を含む6部門にノミネートされる。第2作『Truffe』では製作も担当し、08年のモントリオールのファンタジア国際映画祭のオープニングを飾り、カルロヴィ・ヴァリ国際映画祭作品賞をはじめ、世界的に数々の賞に輝く。
 4作目にあたる『魔女と呼ばれた少女』は、11年6月にコンゴ民主共和国でオールロケによる撮影を敢行。ベルリン国際映画祭のコンペティション部門でワールド・プレミアを迎え、主演のラシェル・ムワンザは、主演女優賞にあたる銀熊賞を獲得。本年度アカデミー賞にもノミネートされるなど、国際的な映画賞を席巻している。次回作には、カナダが舞台の現代劇『Lucy』、21世紀の理想の愛について描く『Origin of the World』、ゴーゴリ原作に基づく『Dead Souls』の3本を準備中。

CAST

コモナ/ラシェル・ムワンザ 
ストリートから見出されてベルリン国際映画祭やトライベッカ映画祭など数々の主演女優賞に輝き、母国コンゴ民主共和国を沸かせた。現在は、監督らが組んだ彼女のための養育プログラムのもと、現地の学校で教育を受けている。次回作は、ベルギーのマルク=アンリ・ヴァインベルク監督の「KINSHASA KIDS」(12)。キンシャサのストリートで音楽とダンスに未来を託す陽気な予告編に、"ベルリン映画祭主演女優賞ラシェル・ムワンザ出演!"と大きく謳われてスラリと大人びた姿を見せている。



マジシャン/セルジュ・カニンダ
反政府軍の子ども兵士たちのリーダー的存在。コモナを守るため軍から連れて逃げ、求婚する情熱的でたくましい少年。バンクーバー映画批評家協会賞では、〈作品賞〉と並んでラシェルとともに〈主演女優賞〉〈助演男優賞〉を揃って受賞した。



カナダから参加の3俳優 隊長/アラン・バスティアン
生まれ故郷からコモナを拉致する小隊の隊長。
2年間、コモナを苦しめつづける。



カナダから参加の3俳優肉屋のおじさん/ラルフ・プロスペール
コモナを連れて逃げてきたマジシャンをかくまってくれる親切な親戚。
家族を虐殺された過去を持つ。



カナダから参加の3俳優グレート・タイガー/ミジンガ・グウィンザ
コモナを"魔女"に任命する軍のカリスマ。
多くの小隊を束ねて政府軍に対抗している。